cytoのメモ帳

気づいたこと,感じたことを徒然と

JAL国内線A350-900 ファーストクラス搭乗記 (JL0327 羽田-福岡)

3月の半ば,コロナウイルスの影響で移動を控える動きが始動した頃でした.東京の大学での講義から福岡へ帰る際に羽田空港のダイアモンド・プレミアラウンジとA350-900のファーストクラスを利用する機会を得ることができたので記しておこうと思います.

現在,羽田-福岡線では新機材のA350-900が投入され主要機材として運行されています.ファーストクラス,クラスJ,普通席が配置され,全クラスで個人用モニター,電源コンセント,充電用USB端子を完備,機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」が無料で提供されている最新鋭の機材になります.

 

 JL0327 羽田-福岡 A350-900 ファーストクラス

出発は羽田空港.第1旅客ターミナルの展望台からは搭乗予定のA350-900が見えます.主翼先端のウイングレットの絶妙な曲がり具合がたまりません.目元の黒縁塗装も格好良さを引き立たせています.

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今回はファーストクラスのチケットを持っているとだけあって,搭乗までの待ち時間に南ウイングのダイヤモンド・プレミアラウンジにもお邪魔しました.

レセプションを右側に向かって進むと入室できます.

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ダイヤモンド・プレミアラウンジに足を踏み入れると,最初に目に飛び込んでくるのがこの壮大なオブジェ「南の黒松」.タイトルは "Black Pineeee".ちなみに北ウイングの同ラウンジには姉妹バージョン「北の赤松」が鎮座しています.お洒落な空間です.

 

バーエリアではアルコールを含むドリンクの他に通常は軽食が用意されているのですが,利用した時期の関係からかラインナップが大幅縮小されていたため,おにぎりのみの提供でした.普段ならばメゾンカイザーのパン,JAL特製焼きカレーパン,お味噌汁のサービスもあるようです.

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おにぎりは個別包装されていて衛生的でした(この時期ではとても大切な気配り).自分はアルコールはあまり飲めない体質なので,オレンジジュースをいただきます.ドリンクサーバーがタッチパネル式だったのが印象的でした(後述のサクララウンジとの違いの1つ).ふつうにおいしいと思います〜.

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紅茶とアメちゃんもいただきました.

あと,温かいおしぼりのサービスもあります.少しわかりにくい場所ですが,カウンターの下の保温庫にあります.地味にうれしいなと思ったサービスです.

 

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非常に落ち着いた雰囲気で静かな空間でした.照明の明るさも少し控えめでゆったり過ごせます.あえて悪いところを言えば,サクララウンジよりも少し狭く,意外と利用者も多かったことぐらいでしょうか.

 

せっかくなので,レセプション入って左側のサクララウンジも利用してみました.ダイヤモンド・プレミアラウンジよりも広々としています.バーコーナーには開放感あふれる大きなテーブルがありゆったりした空間になっています.

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こちらではオレンジジュースとアップルジュースを味わってみました.

ドリンクサーバーの仕様がダイヤモンド・プレミアラウンジとは違いボタン式でした.オレンジジュースの味も少し違う気が…? 軽食の提供がないのも相違点です.

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ひとしきりラウンジでゆるっとほっこりしたところで,いよいよ搭乗です.

 

この度の座席は2Kです.A350-900 ファーストクラスの座席は2-2-2列で配置されており,ゆとりはたっぷりあります.シート色は黒を基調とし,ところどころにえんじの差し色が散りばめられているシックな内装です.前方には個人用モニターが設置されていますが,15.6インチでかなり大きめ.もちろんタッチ操作にも対応しています(ただし自分にはスクリーンまでの距離が遠かったので,もっぱらハンドコントローラを利用していました).座席の側面(パーティションのところ)には読書灯もバッチリ完備.

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足元には荷物が置けないこと,加えてエアバス社の旅客機は頭上の荷物棚の容量は大きいのですが,高い位置にありすぎる点が悪い点です.小柄な自分にとってはギリギリ届くかどうかという感じで,荷物棚奥の様子もしっかり観察できません.明らかに日本人向けではありません.客室乗務員の方も手伝ってくださるのですが苦しそう….降機時には座席に登って(笑)頑張って対応していらっしゃいました…(汗). 

 

搭乗するとおしぼりのサービスがあります.JALオリジナルの香りを施しているようで良い香り.

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左側面にはシートリクライニング関連のボタン,ハンドコントローラー,そして充電用USB端子や全世界対応コンセントも設置されています.

機内食メニューも据え置かれています.肘掛けも広々しています.

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ところで,左側面あるたくさんのボタンですが,左から2つはマッサージ機能のボタンで,ONにするとかすかに震えます.マッサージといえばそうなのですが,あまり揉みほぐされている感じはありません笑.オマケ程度の機能と割り切ったほうが良いかもしれません.その他のボタンはリクライニング関連のボタンで,電動式で使いやすいです.

ここまでの写真でちらちら見えていますが,ひざ掛けもファーストクラス仕様になっています.

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そして,何より感銘を受けたのが…ヘッドホンです.なんとノイズキャンセリング機能搭載.もともと静寂性に力を入れているA350に,ひとたびこのヘッドホンのノイズキャンセリング機能をONにすれば,機内エンターテイメントの音がスッと頭に入ってきます.特に離陸後の使用では快適さが桁違いです.

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窓からの眺めもバッチリ良好.

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安全のしおりA350-900バージョン.

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離陸後は機外カメラからの景色をモニターから楽しむことができます.座席が前方にあるのも要因の1つなのですが,それを抜きにしてもエンジン音は静かなで快適な機内環境です.

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あれこれ楽しんでいるうちに,機内食サービスの時間になりました.夕方便なので右ページの夕食が提供されました.今回のメニューはローストビーフをメインディッシュとした一品でした.

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量は気持ち少なめですが,お洒落な味付けの色とりどり一品揃いで大変満足しました.料理のメニューは言うまでもなく,金属製のカトラリーに陶器の食器,グラスとさすが一味違った機内食です.ドリンクはメニューから各自で選択でき,アルコール類の飲み放題です.実際,お隣の方のチョイスはシャンパンで,グラスの中がなくなりかけるとそそくさと客室添乗員の方が注いでくれるため,好きなだけ楽しめます.自分はアルコールはたくさん飲めないので,穏やかにオレンジジュースをチョイスしました.なお,搭乗した時期のせいもあって,今回はJAL特製コンソメスープなどは一部の飲料は提供不可ということでした.

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食後には温かい紅茶をいただきました.しっかり磁器のティーカップに入って提供されました.さすがです.

飲み終わって余韻に浸っていると,ちょうど良いタイミングに「お代わりはいかがですか」と聞いてくださいます.

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せっかくなので,野菜ジュースをオーダー.やはりグラスで提供されました.また,コースターとして敷かれるナプキンもJALのロゴ入りだったりします.

ところで,テーブルは機内食を載せても少し余裕があるぐらいの大きめサイズで,大きめのPCで作業しても十分な空間です(右側には縦置きにしたMacBook Pro 15インチがちらっと映っています).

 

この後は機内エンターテイメントで音楽を聴いたり,PC作業をしたり,JALの機内誌SKY WARDを読んだりして過ごしていました.

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そんなことをしていると,いつの間にか福岡空港へ到着.時間が経つのを忘れていろいろ楽しんでいると,時間の経過が短く感じます.

いつもならば到着後に機体の写真を撮ってしまうのですが,今回は何故か撮り忘れていました…ということで別日ではありますが同一便の写真を.

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快適な空の旅でした.たまにはA350のファーストクラスでゆったりしたひとときを過ごすのも良いのかもしれません.